連載 ポジティブ・マネジメントの航海術—組織変革の波を越える・15
荻窪病院における在宅療養移行支援の取り組み・3
市瀬 博基
1
1東京外国語大学
pp.838-843
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200545
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前回は,在宅療養移行支援の体制構築をめざした荻窪病院の取り組みにおいて,思うように取り組みが進展しない状況が生まれた背景について考察しました。
そこで明らかになったことは,計画推進者が,関わり合うメンバーの行動「だけ」を変えようとしても,うまくいかないということでした。地域包括ケアシステムを支える「分散=共有型の『多重化する活動の場』」を生み出すためには,まず最初に計画推進者自身が大きく意識を変え,関わり合うメンバーとの関係性を変えることに目を向ける必要があったのです。
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