連載 病院めぐり
荻窪病院
杉本 到
1
1荻窪病院
pp.278
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101984
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荻窪病院は東京都杉並区の北西に位置し,JR「荻窪駅」からバスで7分,西武新宿線「上井草駅」からもバスで7分の距離にあります.前身は1936年に設立された中島飛行機付属病院であり,以来,長年地域の皆様に信頼される病院を目指して現在に至っています.現在の病院は1994年に竣工されたものであり,7階建て,許可病床数は一般217床となっており,そのうち産婦人科の病床数は38床で,産婦人科医師数は病院長を含め6名の体制で診療を行っています.
さて,私ども荻窪病院産婦人科の特徴は,何といっても生殖医療に力を入れていることにあります.特に体外受精の分野では,都内でも有数の実績のある施設との評価をいただいています.その歴史は古く,1972年に不妊一般治療を開始し,1983年に日本で3番目に体外受精による妊娠・出産例を得ました.その後,1989年には受精卵の凍結保存と融解胚移植を,1992年には顕微授精を開始しました.2005年には生殖医療部門を生殖医療センターと命名して,不妊外来と不妊カウンセリングを開始し専門性を高めた医療を行っています.また,当院泌尿器科には,男性不妊専門の泌尿器科医師が常勤として勤務していますので,男性不妊のなかでも特殊なケース(TESE─ICSIや逆行性射精の症例など)にも対応可能なことも特徴として挙げられます.前述の不妊カウンセリングも含め,患者様おひとりおひとりに対してよくお話したうえで,治療方針を決めさせていただいています.
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