連載 回り道ナース・20
資格にあぐらをかかない
松本 圭古
pp.1045
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200325
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看護学校入学まで,ベンチャーキャピタル(以下,VC)で働いていた。VCとは,成長力のありそうな未上場企業(ベンチャー企業)に新株や転換社債などを発行させ,それを買い上げる形で投資を行う金融業である。その企業が株式店頭公開や上場をしたら,VCの保有する株を銀行や生保・損保などの安定株主へ売却して利益を得る,エクイティ・ファイナンスと言われる業種である。
融資ではなく投資であるので,数千万円であれ数億円であれ,企業に返済の義務はない。しかし利益を得るためには株式店頭公開・上場させることが目標であるため,投資した以上はコンサルティングや役員を出向させたりと経営には積極的に口を出す。それを嫌ってVCの投資を断る事業主も少なくなかった。
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