ひろば
7年めのあぐらの脱出
海藤 秀敏
1
1松山赤十字病院検査部
pp.1032
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907343
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先日テレビのナイターを見ていた時,ある解説者が次のようなことを言った.‘野球選手にとって,5,6年めが一番たいせつな時期だ.最初の1,2年めはただもうがむしゃらに一生懸命プレーし,5,6年めでようやくプロ生活に慣れ,5,6年で無難に自らのプレーをこなす.けれども,この時期に一番あぐらをかきやすい.’と.
私は技師生活7年めのプレーヤーだ.学生のころの実習病院が,現在の私の職場,生化学をするようになり(ほんとうは私は細菌,特にウイルスをしたかったのだが…)コレステロールとホルモンの定量を与えられた.以来7年間,酢酸とエーテルの臭いを嗅ぎ続けている.これは一生嗅ぎ続けそうだが.......
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