連載 エビデンスと実践をつなぐ 量的研究論文の読み方・使い方・1【新連載】
今なぜ,量的研究の論文に関する連載を始めるのか
加藤 憲司
1
1神戸市看護大学看護学部
pp.822-824
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200275
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本連載は誰に向けて書かれているか
はじめまして。神戸市看護大学で学部生・大学院生に量的研究を教えている加藤と申します。この連載は,量的な看護研究論文のどれを読んだらよいか,どう読んだらよいか,そして読んだことをどう活かしていったらよいかについて,わかりやすく説明することを目的としています。
まず,ごく最近の筆者の体験から話を始めてみようと思います。筆者が勤務する神戸市看護大学には今年度,2名の学生さんが博士後期課程に入学しました。本学では,入学1年目には「共通基盤科目」と呼んでいる科目群の中から1科目以上を履修することになっています。今回,その2人の学生さんは,申し合わせたかのように,筆者が担当する量的研究の科目を選択してくれました。筆者の科目は現在,「応用統計学特論」といういかにも難しげな名称を掲げています。筆者は受講してくれてうれしい半面,「なぜ2人とも?」と不思議にも思いました。
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