連載 看護管理の現場を紐解く ミッションを共有し,ともに価値を創り出す組織を目指して・11
人間観の変遷とマネジメント論の変遷⑤「価値・知識を創造する人間」
武村 雪絵
1
1東京大学医科学研究所附属病院
pp.170-173
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200126
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人間観の変遷に対応して,働く人へのアプローチの仕方が異なっていくことの紹介も今回で5回目である。10月号で紹介した4つの人間観のうち,前々回(12月号)は「意思決定する人間」,前回(1月号)は「責任・成果・貢献を欲する人間」という人間観を有する管理論・経営論を紹介した。
この2つの人間観に立つとき,管理者は,10月号で紹介した「合理的経済人モデル」(合理的経済人としての人間)を前提とした管理スタイル(図のリーダー①)や11月号の「社会的感情人モデル」(動機づけられる人間)を前提とした管理スタイル(図のリーダー②)と比べて,人の主体性を尊重しようとするだろう。
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