連載 看護管理の現場を紐解く ミッションを共有し,ともに価値を創り出す組織を目指して・3
2つの「役割」
武村 雪絵
1
1東京大学医科学研究所附属病院
pp.588-591
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103112
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「組織役割」と「場面役割」
看護管理者の実務についての話に入る前に,もう1点だけ管理者の基本姿勢について述べたいと思う。「役割」についてである。常にとは言わないが,私は仕事をする際に2つの意味での「役割」を意識するようにしている。
1つは,組織において各職種や各職位が担っている「役割」「役目」である。それぞれの職種・職位が果たすべき任務・務め,あるいは,それぞれの職種・職位に期待されている働き・機能を意識することである。もう1つは,場面に応じて自分が務める「役」「役柄」を選択することである。その場面で自分が意図するメッセージを周囲に伝えるには,どのように振る舞うとよいかを考え,選ぶことだと言えば,分かりやすいだろうか。
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