連載 専門看護師の臨床推論・13
子どものいる患者家族の強みを引き出す支援―①医療者の思いと現状のずれを修正し,家族支援の目標を立てる
髙見 紀子
1
,
大生 定義
2
,
井部 俊子
3
1北里大学病院
2立教大学
3聖路加看護大学
pp.132-136
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102698
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未成年の子どもを含む患者・家族では,医療者の視点は子どもに向けられることが多い。経験の豊富な医療者は,子どものこれからの成長に影響を及ぼすことなく,患者・家族が後悔をしないようにしたいと日々願い,治療やケアを行なっている。
今回,家族の中心的存在であった母親が罹患し,また長女が受験生という危機的な状況である家族への介入を紹介する。本稿では,①経験年数が多い医療者が陥りやすいアセスメントを修正し,医療者の意見の調整を行ない,患者・家族を支援する計画を立てる過程を紹介。次号では,②本稿での計画をもとに,患者,夫,実兄の個々の家族に意図的に介入し,患者と配偶者のニーズを引き出し,未成年の子どもを含めた家族全体への支援について紹介する。
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