連載 専門看護師の臨床推論・9
高血糖状態にあるがん患者への“あえて食べることの選択”―強化インスリン療法の導入指導とともに
米田 昭子
1
,
大生 定義
2
,
井部 俊子
3
1平塚共済病院
2立教大学
3聖路加看護大学
pp.882-885
発行日 2012年9月10日
Published Date 2012/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102567
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
2型糖尿病患者は血糖コンロトールを目的に,医師の指示のもと,食事療法,運動療法,薬物療法に取り組む。患者の生活に治療をうまく取り込めるように方策を患者と一緒に考えていくのが,看護の役割である。なかでも,長年なじんできた生活に密着している食事の変更は,しばしば困難を伴い,それだけに介入は重要である。
本稿では,糖尿病の治療を中断した経験をもつがん患者に対して,昼と夕の食事前の短い時間に,専門看護師(以下,CNS)が,いかに「食べても安心」を得ていくかという支援をインスリン療法導入指導とともに行なった関わりを報告する。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.