特集 エビデンスを2型糖尿病臨床にどう生かせばいい?―Evidence Based MedicineをReal Worldへ
糖尿病薬物療法
インスリン強化療法
金澤 憲
1
,
弘世 貴久
1
Ken KANAZAWA
1
,
Takahisa HIROSE
1
1東邦大学医学部内科学講座糖尿病代謝内分泌学分野
キーワード:
強化インスリン療法
,
insulin degludec
,
insulin glargine U300製剤
,
insulin degludec/aspart配合薬
Keyword:
強化インスリン療法
,
insulin degludec
,
insulin glargine U300製剤
,
insulin degludec/aspart配合薬
pp.93-96
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_93
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Summary
▪インスリン強化療法は,特徴の異なるインスリン製剤を組み合わせることによって,インスリン内因性分泌の模倣と血糖の正常化を可能とする.しかしながら,適切なインスリンの用量調整を阻む要因の一つとして低血糖に対する懸念がある.
▪2型糖尿病臨床に際して,insulin degludecやinsulin glargine U300製剤など新規製剤の登場により,低血糖リスクが低減,安定した基礎インスリンを補充し,より安全に血糖正常化を目指すことが可能となった.
▪また,insulin degludec/aspart配合薬など個々に適したインスリン製剤や投与方法を考えていくことが,糖尿病治療に携わっていくなかで重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018