Brush Up! CDE―ワンランク上の糖尿病療養指導
Part 1 Brush Up! CDE
インスリン療法
インスリン療法の導入と指導のしかた
橋本 尚武
1
1旭中央病院糖尿病代謝内科
pp.173-176
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100068
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Case
糖尿病の家族歴があり肥満,インスリン抵抗性が存在する2型糖尿病
28歳,男性.独身.職業:工場勤務(3交代制)
3年前会社の健診にて糖尿病を指摘されるも放置.3カ月くらい前より喉の渇きがあり,夜間の尿の回数増加,口渇時甘い清涼飲料水を飲用することも多かった.倦怠感あり近医受診し経口血糖降下薬処方されるも血糖値が高いため紹介される.来院時に半年で体重減少7 kgに気が付いた.
家族歴では父親が糖尿病.身長171 cm,体重65 kg,過去最大体重76 kg(3年前).
タバコ20本/日,アルコールは缶ビール350 mL/日.初診時血糖値389 mg/dL,HbA1C 12.5%,AST 45,ALT 68,γ-GTP 70 IU/L,T-Chol 265 mg/dL,TG 430 mg/dL,HDL-chol 43 mg/dL,LDL-chol 176 mg/dL尿酸7.8 mg/dL,尿検査 糖(4+)蛋白(±),ケトン(±).SU薬はグリベンクラミド5 mg/日服用していた.
この患者の病態と今後の治療を考えてみよう.
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