連載 先を読むナースマネジャーのための発想法・9
―多様性を重視していく その1―自分と同種でない種を探す
坂本 すが
1
1日本看護協会
pp.877
発行日 2012年9月10日
Published Date 2012/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102563
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現代の日本社会は価値観が非常に多様化しています。情報収集の仕方はテレビや新聞だけでなく,インターネットにより多種多様な情報源にアクセスできるようになりました。患者さんが病気や病院のあり方について積極的に情報を仕入れ,最善の治療法と治療場所を探すのは,いまや当たり前。患者さんの考え方や価値観は,生活環境の変化によって,日々刻々と多様化しているのです。
看護職は,こうした価値観の多様化に対応し,さまざまな患者さんのニーズを汲み取る立場にいます。しかし,あらゆる人のありようを自分一人で理解するのは難しいでしょう。例えば,自分が経験したことのない環境で育ってきた世代の患者さんに対して,どう対処するかわからない場面が出てきてもおかしくありません。その際は,患者さんの世代に近い看護師に対応をお願いするのも一案です。自分とは異なる対応の仕方で患者さんのケアにあたることができるかもしれません。
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