Derm.2013
多様性
本間 大
1
1旭川医科大学皮膚科
pp.158
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103655
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皮膚科医として仕事を始めて丸17年が経過した.
この間,臨床医としてできることは増えたが,経験したことのない疾患や診断に苦慮する症例に出くわすことも日々多い.自らの少ない知識のいずれかに無理に当てはめようとすると,結果として,診断や治療はうまくいかない.百聞は一見に如かずという言葉があるが,1人ですべての疾患を経験することはやはり不可能で,報告例などを参考にして,より疾患に関する知識を向上させる努力を続けることが必要だと痛感している.最近は,後輩から診断や治療について質問を受けることも増えた.これまでに,経験した症例や勉強したことのある疾患については,ある程度の答えを返すこともできるが,過去に自分がわからなかったことがいまだに理解できていないことに気づくことも少なくない.
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