“療養上の世話”力のひとつとして高めたい身体介護技能

　病院では，当然のことながら「24時間365日」患者対応をしています。しかし，急性期病院の在院日数の短縮化や，慢性疾患の増加，患者の高齢化など，医療を取り巻くさまざまな状況の変化に伴い，在宅看護の分野が発展してきた反面，24時間365日稼働している訪問看護ステーションはまだ多くないのが現状です。

　今回ご紹介する内容は，在宅の領域で，病院同様の「24時間365日」を可能にするために培ってきたものです。そして，施設から在宅への看護の継続の観点からも，そこが病院であっても，在宅であっても同様のケアの質を維持するための1つの具体的な提案であると考えています。臨床現場における教育に携わっている看護管理者の方々に少しでも参考にしていただければと思います。