写真でみる看護技術・6
朝夕の世話
松浦 京
1
1国立東京第一病院附属高等看護学院
pp.69-98
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909589
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患者の気分を爽やかにし気持よくするためには,朝の目覚めから夜寝る迄の一日の事を考えて計画された看護がなされなければなりません。患者にとつては昼間よりも長く感ずる夜が明けて直ちに行われる朝の洗面は身体的にも精神的にも気持よさを与えます。
この朝の洗面は口腔歯牙の清潔,全身清拭,沐浴,毛髮の手入れから夕の洗面に至る迄,すべての患者に行わなければならない最も大切な看護であります。殊に自分の事の充分に出来ない患者にはナースがすべてをしてあげなければなりません。患者の望む前にしてあげることのできる推察力,そして親切な思いやりのある操作が必要なことではないかと思います。ここでは口腔歯牙の清潔,洗顏,結髮,夕の洗面,就寝の支度をとりあげ,全身清拭,沐浴,洗髮は来月にくわしくのせる予定になっております。
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