特集 ちょっと気楽に! みんなで支える臨床看護研究
看護研究研修生のしみじみ回顧録
阿部 美由紀
1
,
高久 陽子
1
,
新倉 貴子
1
,
相馬 淳
1
,
木村 祥子
1
1東京都保健医療公社豊島病院
pp.800-806
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102169
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たくさんのことを学びやり遂げた自信を活かしていきたい
2010(平成11)年度の看護研究研修に参加することとなり,「看護研究」をやるのははじめてで学校で講義を受けただけだったのでとっても不安でした。しかも先輩方には「大変だよ」といわれていたので不安だらけのスタートでした。
研究を開始するにあたり,研究テーマを決める際はとても悩みました。当病棟の特徴を活かした研究がいいのか,それとも基礎的な看護技術のなかから見つけ出したほうがいいのか……結局,病棟の指導者や,看護師長に相談しながら決めていくことにしました。また,病棟単位での研究でもあるので病棟スタッフにも研究テーマについてアンケートを実施し,テーマを絞ることにしました。スタッフのなかでもさまざまな意見がありましたが,心臓カテーテルについての意見が多く,循環器病棟としての取り組みの研究がいいのではないかと考え,今回の研究テーマ「橈骨動脈穿刺法における圧迫止血時間を短縮する短の試み」を研究することになりました。以前,病棟で使用されていた橈骨動脈穿刺後のプロトコールは9時間でした。患者さんから「動かせないのは辛い」「痛いし長い」などの意見を聴く機会がありました。圧迫止血時間を短くすることで患者さんの苦痛や痛みを和らげることになるのではないか,看護師の業務も軽減されるのではないかと考えました。
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