書評
P&G式 伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える
嶋森 好子
1
1東京都看護協会
pp.498
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102086
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会話も書類もすべて3つにまとめる!
常に不満足で,次にやるべきことを考える習慣
本書には,P&Gという世界最大の消費財メーカーの人づくり,組織づくりのノウハウがまとめられています。P&Gは,1837年に米国オハイオ州シンシナティで,石鹸製造業のウイリアム・プロクター氏と蠟燭製造業者のジェームズ・ギャンブル氏がつくった会社です。皆さんご存知のファブリーズや,アリエールなど日常使う消費財を数多く開発販売しています。現在世界全体での売り上げは約800億ドルで,生活消費財分野の企業としては,世界最大の企業だそうです。著者である高田誠氏は,P&Gの製品開発本部で,日本,中国,グローバルプロジェクト担当後,広報渉外部で持続可能性,社会性を高めるマーケティングや広報に取り組んでいた方です。
ビジネスでは,人材力,組織力がその企業の業績に直接結びつくため,企業独自のマネジメントのノウハウをもっている企業が多くあります。なかでもP&Gは他の企業からも手本とされている企業といえます。この本は,ビジネス書ですが,わかりやすく,看護管理にも参考になることが多く書かれています。
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