特集 ナーシング・マネジメント
看護管理のあり方とその実践
看護婦が看護の実践を通して成長する職場を目指す
嶋森 好子
1
1東京都済生会向島病院看護部
pp.317-320
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902075
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はじめに
高齢化の急激な進展のため,看護職員の確保の必要性がクローズアップされはじめたのと時を同じくして,深刻な看護婦不足が問題になった.人々は,老後の生活への不安を高め,看護婦を再評価する動きが出てきた.「看護の日」が制定され,「看護婦等の人材確保法案」が策定された.これらの施策の成果か,不況の影響か,国・公立病院や総合病院などでは,看護婦の不足感はなくなり,定着が良いことによる新たな問題も起こり始めている.
一方で,病院運営における看護婦への期待は大きくなってきた.中山ら1)の調査によると,1996年10月現在,看護職を副院長(もしくは副施設長)とする病院(または施設)は19施設に上っている.これは,高齢社会において保健・医療・福祉の責任の一端を看護職が担うことを期待する動きである.
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