特別記事 [3号連続掲載]『看護管理』創刊20周年に振り返る・2
戦後の看護管理思想の発展過程と今後の課題 1991-2010―教育体制・法整備の進展と看護の新たな役割
草刈 淳子
1,2,3,4
1四日市看護医療大学
2愛知県立看護大学
3前 日本看護歴史学会
4前 日本看護管理学会
pp.1157-1163
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101905
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1991-2000 変化する社会と看護の重要性の高まり
社会変化に応じて高まった看護の重要性
●『ナースステーション』から『看護管理』へ
本誌『看護管理』が創刊されたのは,1991年。前号の結びでも述べたとおり,社会が大きく変わり,それに応じた変化を医療界も余儀なくされた(第1次医療法改正:1985年,第2次医療法改正:1992年)時代である。医療施設の類別化が行なわれ,施設医療から在宅医療へと重点移行し始めたその時代に,それまでの『ナースステーション』が休刊となり,『看護管理』が創刊されたことは,看護管理の活動が医療施設内から地域住民の生活へと拡がることと,軌を一にしたものとなったといえよう。
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