DVD評
『医療事故を防ぐ人工呼吸ケア』
木下 佳子
1
1NTT東日本関東病院副看護部
pp.446
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101749
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人工呼吸器にまつわる医療事故は,患者の死に直結し,たとえ死に至らなくても重大な傷害を引き起こす。人工呼吸器に関連した医療現場の状況は複雑で,人工呼吸器の種類の多様さ,それゆえの取り扱い方法の相違,換気モードや設定項目の名称の違いなどで混乱を来している。人工呼吸器を取り扱う中心となるのは看護師であるが,使用頻度の低い病棟の看護師は取り扱いの複雑さや不慣れから,特に敬遠しがちになる。頻繁に使用するICUの看護師でも混乱したり,間違ったケア方法がそのまま継続されたりとさまざまな問題を抱えているのが現状である。看護師教育の必要性も認識はされており,さまざまな文献もあるが,自施設で使用している人工呼吸器と違うモデルで書かれていると理解しづらくなったり,実際に使用するときに役に立たなかったりする。
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