シリーズ ワーク・ライフ・バランスを実現する!●育児をハード・ソフト両面から支援する・3
育児休業を取得する看護師の職場復帰に向けたインターネットプログラム開発―インストラクショナル・デザインに基づく開発過程
松浦 正子
1
1神戸大学医学部附属病院看護部
pp.239-243
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101700
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はじめに
神戸大学医学部附属病院(以下,当院)においては,2007(平成19)年10月より,「文部科学省平成19年度地域医療社会ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム『D&Nブラッシュアップ教育の組織的展開――女性医師・看護師の職場復帰に向けたネットプログラム・キャッチアッププログラムの開発』」(2007年7月23日文部科学省採択)事業を展開している。
臨床現場で働く職員を対象とする復職支援プログラムは,一般企業にはない病院組織特有のものがある。そこでネットプログラム開発にあたっては,インストラクショナル・デザインに準拠した開発過程を踏み,病院独自による分析,設計,開発,評価を行なった。これにより,育児休業者や,これから出産・育児を控えた職員の職場への就業継続に効果を与えるのはもちろんのこと,病院管理者にとっても部下育成の強化につながると期待している。
そこで,本稿では,当院が独自開発した,動的コンテンツ管理システム型登録制Webサイト「ブラッシュアップパーク(愛称:ぶらぱ~);看護師版」の概要と,その開発過程について述べる。
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