連載 実践! インストラクショナル・デザイン 効果的・効率的・魅力的な人材育成を目指して・1【新連載】
インストラクショナル・デザイン(ID)を看護管理に活かす
浅香 えみ子
1
1獨協医科大学越谷病院 看護部
pp.478-481
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103080
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はじめに
人材育成は組織マネジメントにおける重要課題です。目標管理,キャリア支援,職場適応支援などさまざまな手段,アプローチ方法があります。その一手段が,院内研修です。
院内研修とは,看護専門職者として,そして組織のミッションを遂行するために必要な実践を行える人材を育成することを目的にした人材育成手段です。
院内研修のありかたは施設ごとにさまざまですが,もっと効果的・効率的・魅力的な研修を行いたいと考えている看護管理者,教育担当者は少なくないでしょう。研修企画には大変な作業が伴いますが,その効果を測定・評価するには人の成長を待たなくてはならず,目に見える結果を手にすることができない場合もあります。
筆者が院内研修,人材育成を考える際に大切にしているコンセプトは「学習する人,支援する人,その施設で医療を受ける人の“よかった”という思いにつなげる」ことです。本連載では,現在行っている研修のよいところを活かしながら,改善を加えることでよりよいものにすることに取り組んでいきます。
その方法論として,インストラクショナル・デザイン(Instructional Design,以下,ID)を中核に置き,今までの教育方法を振り返りながら,改善の糸口を見出していきます。ID(アイ・ディーと呼びます)は,主に米国で研究・実践が進められてきたものですので,少々カタカナ言葉が並びますが,不安にならずに一緒に改善していきましょう!
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