連載 今に生きるヒトコト・11
「今も明日への一歩が踏み出せるのは,記憶に残る言葉と,この言葉をいただいた皆さんの『見守り』を感じるから」
須藤 久美子
1
1株式会社麻生 飯塚病院 看護部
pp.1015-1017
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101609
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1977(昭和52)年2月16日。私の看護の原点である。
当時,私は看護学校の3年生だった。最後の実習である希望実習では,なぜか精神科病棟を選んでいた。ここに森山茂先生という都会的で素敵な医師がいらっしゃった。
ある日,実習が終わってグループのメンバーと森山先生と一緒に食事にいったときのことである。この時に,森山先生が「精神科はナースが治療できるところだよ。ナースがいないと治療はできない。僕たちは薬は出しても治療するのはナースなんだよ。よその内科や外科はナースでは治療できないよ。精神科に来なさい」と,精神医療や看護についての魅力を熱く語ってくれた。
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