連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・5
医療不信のなかで必要となる開かれた倫理性―あらためて問われる専門職としての社会との関係
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.1002-1003
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101603
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- 文献概要
増大する医療・福祉費の伸びに苦悩する日本経済の状況や,絶え間なく繰り返される医療事故についての報道は連日途絶えることがありません。そのようななか,医療システムや厚生労働行政全体に対する不安や不信は一層広がっています。医療を取り巻くさまざまな社会環境の変化によって,看護職に対する専門職としての責任は,「どう考えるのか」「どう実行するのか」という具体的なレベルで社会から問われるようになりました。今回は,専門職の倫理に対する取り組みについて,生命倫理に関わる視点だけでなく,企業や組織の倫理的活動との関連から広く考えてみることにします。
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