特集 栄養を学ぶ—学際と実際
—あらためて問う—なぜ理学療法に栄養学が必要か
若林 秀隆
1
Hidetaka Wakabayashi
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
キーワード:
低栄養
,
サルコペニア
,
栄養理学療法
,
リハビリテーション栄養ケアプロセス
,
リハビリテーション栄養診療ガイドライン
Keyword:
低栄養
,
サルコペニア
,
栄養理学療法
,
リハビリテーション栄養ケアプロセス
,
リハビリテーション栄養診療ガイドライン
pp.871-877
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201652
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はじめに
日本理学療法士協会には栄養・嚥下理学療法部門があり,「リハビリテーション(以下,リハ)栄養」という言葉を聞いたことのない理学療法士は少ないと考える.理学療法に栄養学が必要なことは一見,自明のように思われる.しかし,理学療法士の数のわりには,栄養学に関心をもつ理学療法士は少ない印象にある.
本稿では,なぜ理学療法に栄養学が必要なのか,なぜ栄養管理に理学療法学・リハ医学が必要なのかをあらためて解説する.そのうえで,すべての理学療法士が基本的な栄養学を理解し,効果的な理学療法ができるために役立つリハ栄養ケアプロセス,リハビリテーション栄養診療ガイドライン2018年版について紹介する.
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