焦点 医療安全における“未然防止”の取り組み
FMEAを活用した持参薬の安全管理
中根 丈晴
1
,
阿久澤 政美
1
,
美原 盤
2
,
石川 雅彦
3
1(財)脳血管研究所附属美原記念病院 薬剤部
2(財)脳血管研究所附属美原記念病院
3日本医療安全研究所
pp.864-868
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101571
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現在,診療報酬の包括化が進められており,入院患者に対して持参薬を使用するケースの増加が予想される。入院時には,多くの患者が薬剤を持参してくるが,その持ち込み方は患者によってさまざまであり,適切かつ安全に持参薬管理を行なうには,院内のルールを見直し,統一したシステムを構築していくことが重要である。そこで今回,(財)脳血管研究所附属美原記念病院(以下,当院)における持参薬の管理・運用方法について,近年医療安全管理領域で使用されている分析手法の一つであるFailure Mode and Effects Analysis1,2)(以下,FMEA)を用い,安全管理の視点から検討した。
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