特別記事
“未然防止”による医療安全の新たな取り組み―今後,活用が期待されるHFMEA
石川 雅彦
1
1国立保健医療科学院政策科学部
pp.350-355
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101460
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医療機関におけるインシデント・アクシデント事例の再発防止のために,報告事例の分析および分析結果のフィードバックが新たな課題として認知され,さまざまな手法による事例分析が実施されている。今後,さらに医療安全を推進するには,再発防止だけでなく,“未然防止”という視点から新たな取り組みが望まれ,失敗モード影響分析法(Failure Mode and Effects Analysis;以下,FMEA)を実施されている施設もある1)。
本稿では,これから活用が期待されると思われる,医療に特化したFMEAである「医療における失敗モード影響分析法(Healthcare FMEA;以下,HFMEA)」2)について述べる。
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