増刊号特集3 医療安全 New Perspectives
チームで取り組む医療安全―“Briefing”と“Debriefing”の効果的活用
石川 雅彦
1
1東京医科大学 医療安全管理学講座
pp.733-737
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102147
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今,期待されるチームトレーニング
これまでの医療安全の取り組みを踏まえて,さらなる医療安全推進と医療の質の向上を図るためには,チームでの取り組みが必須である。本誌2009(平成21)年12月号で「チームで取り組む医療安全―for the next decade」というテーマの特集が組まれたことも記憶に新しい。医療は人を介して実施される行為であり,ヒューマンエラーの発生を完全に防止することは難しいが,チーム医療の推進および“チーム力”を向上させるためにはどのような取り組みが必要であろうか。
インシデント・アクシデント事例発生の根本原因には,関わる職員間のコミュニケーションの不良が大きく影響していることを考えると,チーム内の職種間コミュニケーションの改善,およびチームワーク向上の取り組みが重要となる。職種間コミュニケーションの改善を図り,良好なチームワークを発揮するために効果的なトレーニングが,今,期待されている。
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