特集 地域が連携して行なう看護の質向上
糖尿病における質の高い看護師育成事業からみえた成果と課題―地域のジェネラリスト支援とスタッフ連携に向けて
冨澤 ゆかり
1,2
1金沢赤十字病院看護部
2金沢赤十字病院地域医療連携室
pp.739-742
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101545
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2006(平成18)年度から開始された「専門分野(がん・糖尿病)における質の高い看護師育成事業」は,厚生労働省から委託された都道府県が糖尿病看護を実施している中核的医療機関に実務研修を委託する形で実施されている。石川県では,石川県立中央病院とともに当院が実務研修施設として委託を受けた。他施設に勤務している現職の看護師を対象に実務研修を行なうという経験に乏しい当院は不安もあったが,「研修生とともに学ぶ」を基本姿勢とし,当院の糖尿病チーム,特に看護師のモチベーションを高めることをも目的とし,本事業に取り組むことになった。
石川県では本事業を5年間継続し実施する予定である。この3年間の当院での研修者数は,平成18年度11名,2007(平成19)年度5名,2008(平成20)年度3名である。2009(平成21)年度の研修は10月19日から開始する予定で,現在準備を進めている。
本事業に対する評価を,初年度は実務研修施設に勤務する看護師の反応に,2年目は研修生の学びに焦点をあて行なった。その結果より導き出された学習効果と今後の課題について紹介する。
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