特集 改めて問う,保健事業はどれだけの成果をあげてきたか
機能訓練事業の成果と課題
大田 仁史
1
1茨城県立医療大学附属病院
pp.494-498
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902765
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はじめに
高齢化への流れは早い.スピードは現代におけるキーワードの一つである.法や制度も時には早く変わる.しかし,現場の対応はどうか.現場の対応には,間違いなく時間がかかる.したがって,現場が稼動するまでに時代のニーズと施策との間にずれが生まれる危険性もある.その1つの例が,機能訓練事業であった,と筆者は思う.
歴史的に見ると,この事業は先見性に富んでいた.なぜなら,ゴールドプランの「寝たきりゼロ作戦」以前にその一角を保健事業で押さえていたからである.保健の枠組みで寝たきりを防ぐという先見性には素直に脱帽する.
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