特集 地域医師会の新たな実践と展望
第一線医療における公衆衛生活動の実践
老人保健事業の取り組みの成果と課題
黒川 彰
1
Akira KUROKAWA
1
1(社)志太医師会老人成人医療部
pp.599-603
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208012
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志太医師会は静岡県の中部に位置する藤技市,大井川町,岡部町の1市2町より成る医師会で,現在A会員64名,A'会員2名,B会員28名にて構成されている.
昭和58年2月,老人保健法の施行に伴い厚生省では,40歳からの健康診査を中心とした保健事業・第一次5カ年計画を,さらに,昭和62年4月より第二次5カ年計画を策定し,保健事業の長期的目標として,がん,心臓病,脳卒中等成人病に関して,壮年期からの健康管理に重点を置いた対策を強化することを通じて,国民の健康水準の向上を図ることを掲げている.当医師会が早くから,保健医療関係者からの注目を集めているのは,一般健康診査ならびに基本健康診査の受診率が,厚生省の掲げている50%をはるかに越える値(74%)を維持しているためと思われる.
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