進展する地域医師会の公衆衛生活動 在宅ケアモデル事業を進める熊谷市医師会・3
事業の成果と課題
山崎 寛一郎
1
,
山崎 望人
1
,
冠木 徹彦
1
Kanichiro YAMAZAKI
1
,
Mochihito YAMAZAKI
1
,
Tetsuhiko KABUKI
1
1熊谷市医師会
pp.431-433
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900367
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山崎会長「モデル事業を引き受けるに当たって,最初からいくつかの隘路が予想されました.たとえば,医療費の抑制になるのだろうかとか,マンパワーも含めて福祉的基盤が未整備な段階では,在宅ケアは行き詰まるのではないかということ.さらに私たちがハイテク看護と呼んでいる対象者に,本当にうまく訪問看護がやれるのかといったことなどでした.」
「第1期で検討したことの一つは,この事業の目的である寝たきり老人をなくすためには,大阪の老人保健施設(本誌54巻2〜4号参照)のような通所施設が必要だということでした.また,現在はモデル事業ということで無料で実施していますが,市独自の財源ではまかないきれませんので,有料化の可能性も検討しなければなりません.第1期では第3セクターの可能性も検討しましたが,幸い第2期もモデル事業を引き受けましたので,さらに実態を把握して,これらの課題を継続して検討することになっています.」
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