特集 リソースナースの活用
専門分野をもつ看護師の活躍を可能にする体制づくり―ジェネラリストとスペシャリストのコラボレーションが看護組織を成長させる
中村 しのぶ
1
,
植本 洋美
1
,
平 葉子
1
1天理よろづ相談所病院看護部
pp.242-247
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101439
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はじめに
天理よろづ相談所病院(以下,当院)におけるリソースナース(専門分野をもつ看護師)活用の道は,1983年のIVHナースの院内養成とその後の認定看護師の誕生から始まった。今いえるのは,「看護部長交代とともに形を変えながらも,着実に発展を遂げてきた」ということである。
しかしそれは決してスマートとはいえない,むしろいばらの道ともいうべき長く険しい道のりであった。深刻な看護師不足の渦中にあり,スタッフ業務との両立にあえぎながらも,おのれの力を信じ,時に悩み,時に立ち止まり,時に後ずさりしつつも,常に前を見据え,たくましく歩んできた当院のリソースナースたち……。なおも進み続ける当院のリソースナースたちを看護管理者として誇りに思い,そして今,現実に協働できる楽しさを味わっている。
この機会に,リソースナースたちがいかにして当院に訪れるすべての人々に対して,もてる能力を発揮して,「生きる喜び」を共に享受してきたかを伝えたいと思う。
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