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人工股関節術後に脱臼肢位を取ることなく安全に靴下が履ける自助具「スルッとはける君」の開発と成果―第3回医療の質・安全学会ベストプラクティス最優秀賞を受賞して
呑村 和美
1
1宝塚市立病院看護部
pp.197-199
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101429
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はじめに
私たち宝塚市立病院看護部では,人工股関節術後の患者が脱臼を起こすことなく安全に靴下が履ける自助具の必要性を感じていた。そして約8か月の試行錯誤の結果,「スルッとはける君」(写真1)が完成した。まずは「国際モダンホスピタルショウ2008」内の特別企画「こんなものを作ってみました!看護のアイデアde賞」に応募したところ,準グランプリを獲得し,さらに「医療の質・安全学会 第3回学術集会ベストプラクティス賞最優秀賞」にも選ばれた。開発チーム一同,受賞の瞬間は胸が高鳴り,生涯忘れることのできない喜びを得ることができた。
今回,「スルッとはける君」の紹介とともに,1人の看護学生のアイデアをもとに取り組んだこの自助具が開発され評価を得ていった過程を振り返りたい。
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