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平成30年度論文賞 学会誌最優秀論文賞・国際誌最優秀論文賞受賞に寄せて
二宮 晴夫
1
,
吉村 芳弘
2
1JCHO大阪病院リハビリテーション科
2熊本リハビリテーション病院リハビリテーション科
pp.823
発行日 2019年10月18日
Published Date 2019/10/18
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- 文献概要
学会誌最優秀論文賞を受賞して
このたびは日本リハビリテーション医学会和文誌最優秀論文賞の受賞という思いもかけない栄誉にあずかり誠に感謝しております.整形外科に入局後8年が経過したときに,僻地の公立病院へ赴任を命じられ,その後18年間ERから手術そして回復期まで夢中で仕事をしてきました.介護保険開始時には県レベルでの教育,町村レベルでの事業計画の策定に関与することにより,リハビリテーション医療が今後最重要になるということ,かつ総合診療の立場からのアプローチが必要になると信念を持ちました.その後,地域医療の中で療養病院の立ち上げや在宅診療に7年間携わり,県の認知症対策事業にも関与することができましたが,50歳代終盤になって旧大阪厚生年金病院リハビリテーション科部長として専任することになりました.ほぼ一から急性期病院のリハビリテーション科を再建し運営することはスタッフの募集から苦労もありましたが,若い方々たちの協力もあり2度の病院長賞を受賞し,院内評価を上げることができました.当院は,年間3,500件の新規リハビリテーション患者の中でも運動器リハビリテーションが約半数を占めており,中でも肩関節疾患は全国有数の症例数を誇っております.コメディカルの人たちとその経験と取り組みをまとめてみたのが,今回の学会発表と論文投稿になります.最優秀論文賞受賞という名誉はまったく思いもよらない僥倖でしたが,当院での経験が皆さま方の臨床の場面で少しでもお役に立てれば幸甚です.最後になりますが,日本リハビリテーション医学会のますますの発展を祈念し,御礼の言葉とさせていただきます.
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