現場から
靴下を履く自助具の作成方法と看護師が自助具を作ることについての調査
上杉 裕子
1
,
坊岡 正之
2
,
河部 美津子
3
,
片桐 真紀
4
1大阪大学大学院保健学専攻博士前期課程
2広島国際大学保健福祉学部医療福祉学科
3中国労災病院7西病棟
4元中国労災病院5東病棟
pp.602-605
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100466
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自助具とは,動作の不自由な患者にとって,患者自身の力で日常生活を向上させることのできる道具である.障害の内容や生活環境に適した機器や器具を活用すれば,患者のADL向上だけではなく,自分でできることによる精神的充足も得ることができ,この提供は重要な患者支援の1つと考える.
このたび,人工股関節置換術等の手術後のため股関節の屈曲が困難であり,靴下の装着が自立していない患者を対象とした靴下自助具を作成した.その結果,患者にとって靴下を履く行為が自立できたので,その作成方法を紹介する.またそのなかで,看護として自助具を作成することについての課題も感じ,その後「自助具に関する看護師の認識」を調査したので報告する.
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