連載 仕事に燃える現場づくりのヒント・11
マズローの理論とナイチンゲールの洞察
松村 啓史
1
1テルモ株式会社 経営企画室
pp.128
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101416
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- 文献概要
マズロー理論の矛盾
マズローの欲求5段階説という心理学の理論があります。欲求は5つの次元に分かれ,低次元から順に高次元に向かうという説です(図)。
1.Physiological Needs:生理的欲求
2.Safety Needs:安全確保の欲求
3.Belonging Needs:愛し愛されたい,帰属の欲求
4.Esteem Needs:尊敬されたい欲求
5.Self-actualization:自己実現の欲求
これは,1が一番低次元の欲求であり,それが満たされると2から3,4,5の順に欲望は上がっていくという説です。つまり,欠乏を満たす(deficit)低次元な欲求から,どうありたいか(being)という高次元な欲求に向かっていくのです。
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