特別記事
パス活用のモチベーションを上げる試み―パス推進専任部署の歩みと活動
齋藤 登
1,2
,
横山 由美子
2
1東京女子医科大学病院総合診療科
2東京女子医科大学病院クリニカルパス推進室
pp.568-571
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101244
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院内横断的プロジェクトの幕開け
東京女子医科大学病院は38診療科をかかえ,ベッド数1423床,医師800余名,看護師数も約1200名にのぼる。特定機能病院の再認定を受け,約3300名の全職員がこれまでの歴史を踏まえ,新たなるチーム医療の実践に着手している。
全国的に叫ばれている医療現場スタッフの疲弊や医療制度の変化などを背景にした医療人の努力,自己犠牲はかなりなものであるが,一方で社会は医療ミスや医療事故の防止を常に追い求めている。当院においても医療安全の強化としてのリスクマネジメント推進,過去の医療記録不備の指摘にもとづく医療記録記載の標準化やガイドライン作成に,巨大組織ゆえのジレンマに苦悩しながら積極的に取り組んできた経緯がある。
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