連載 大学病院副看護部長研修のプログラム開発と実践・3
実践的研修のためのプログラム開発
大室 律子
1
,
黒田 久美子
1
,
北池 正
2
,
平山 妙子
3
,
濱野 孝子
4
,
門川 由紀江
4
,
岡田 共子
5
,
木村 チヅ子
6
1千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター
2千葉大学看護学部
3北海道大学病院看護部
4千葉大学医学部附属病院看護部
5横浜市立大学病院附属市民総合医療センター
6慶應義塾大学病院看護部
pp.1080-1083
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101094
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はじめに
今日,一般病院に限らず大学病院も大変な経営危機に瀕している。にもかかわらず,医療の質と経済性とのバランスをとりながら運営することが求められている。大学病院の医療人は,ごく最近まで医療の質と経営に関する認識が分離していることが多く,医療活動を経営効率とは無縁なものと見なしがちであった。
特に看護職者は,病院の経営的情報に触れる機会が少なく,医療活動と経営効率を合わせて考えることは少なかった。しかし,昨今いかにして効率的で高品質な医療サービスを提供するかが問題となっている。
わが国では,看護管理者研修は存在するが,大学病院“副”看護部長に特化した研修はない。さらに,大学病院の副看護部長には,看護管理者の研修を受けていない者が多い。多くの上級看護管理者(看護部長,副看護部長)は,副看護部長の能力開発のために院外研修会が実際に開催されるなら受講させたい,受講したいと考えている。
今回,大学病院に特化した副看護部長研修のための病院経営も視野に入れた実践的教育プログラム開発にあたり,以下の事項を勘案しながらプログラムを開発した。
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