特集 質向上のための安全管理者の知識とスキル
安全管理に携わる看護管理者として戦略の中核を担う
鶴田 清子
1
1静岡県立静岡がんセンター
pp.1040-1043
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101083
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はじめに
静岡県立静岡がんセンター(以下,当センター)は,557床のがん専門病院で,県のがん診療中核病院として2002(平成14)年9月に開院し,今年で5年が経過した。県民のがん予防対策,がん診療ネットワークの推進,がん専門医療従事者の育成など,がん医療の発展に貢献すべく,組織一丸となって取り組んでいる。
筆者は,当センターの準備室に配属となった1998(平成10)年から,医療安全と医療の質の改善を進めるための組織の構築や設備・人員確保などに携わってきた。開院後は,医療安全部門であるリスクマネジメント室長として,医療安全管理の基盤整備に当たってきた。2005年度からは,副看護部長を兼務し,看護管理者の立場からも,医療安全管理に携わっている。
本稿では,当センターの安全管理の取り組みを振り返り,2006(平成18)年度の国立保健医療科学院安全管理研究科研修で得た学びや気づきを臨床現場でどのように活用するべきか,そして,現在取り組んでいる活動を紹介したい。
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