特集 質向上のための安全管理者の知識とスキル
研修で身につけた知識とスキルを現場でいかに展開するか
【看護師として】より広い視野での安全管理実践へ
岡本 初美
1
1栃木県立がんセンター医療安全管理室
pp.1044-1046
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101084
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
栃木県立がんセンターの医療安全管理体制
高度複雑化する医療環境のなか,安全な医療を提供することは,医療機関・医療従事者に課せられた責務であり,最重要課題の1つである。栃木県立がんセンター(以下,当センター)では,2000(平成12)年に各部署にリスクマネジャーが任命され,医療事故防止や安全対策が行なわれてきた。すべてのリスクマネジャーが兼任であり,多忙ななかでシステムを根底からつくり上げてきた。
そして2005(平成17)年4月に,「医療事故を未然に防止し,安全かつ適切な医療管理を推進し,安全な医療の提供体制を確立するため」(栃木県立がんセンター医療安全管理規定第1条より),「医療安全管理室」が設置され,安全管理規定も新たに整備された。それに伴い,医療安全管理室に医療安全管理者が1名専従で配置され,医療安全管理室長(兼任)および各部署のリスクマネジャーが,安全管理規定に則り,組織横断的に院内の安全管理を担っている。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.