ホームヘルパー跳びある記・6
福祉の中核的役割というけれど……
松田 万知代
1
1藤沢市役所‘老人生きがい課’
pp.1109
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918526
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‘高齢社会の入口に立つ社会保障’をテーマとした昭和51年度厚生白書は‘老人家庭奉仕貝制度を中心とする在宅福祉対策の大幅な充実が近年大きな課題になっている’として,‘家庭奉仕貝制度は在宅老人に対する施策として,老人福祉の中核的な役割を占めるものであり,今後ともその充実の方策について十分検討する必要がある’と述べています.
今日のように,家族の機能の崩壊に伴って家事サービスに対するニーズが多様化してくると,奉仕と善意によるサービスだけでは,これらのニーズに応えることが困難となってきました.しかし,ホームヘルプ制度そのものについては,法制定以来何一つ考えられていないのです.その本質,その領域,管理体制等のシステムのあり方,公的な機関が家事援助サービス事業を行うに当たっての問題点など,様々な形でデメリットが露呈してきたようです.
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