特集 新人教育を見直す―派遣指導者によるコンサルテーション
―「効果的な新採用看護職員教育企画研修」参加病院から―新たな教育研修の枠組みと段階別到達目標を整備
芹澤 貴子
1
,
野地 金子
2,3
1東名厚木病院看護課
2神奈川県看護協会
3前北里大学病院教育看護科
pp.744-748
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
高齢化による疾病構造の変化などにより,入院患者の看護ケアはますます複雑化し,看護師の業務は多忙を極めているのが現状である。当院の教育委員会は,臨床で日々のケアに必要とされる最新の専門的知識・技術については,さまざまな教育研修を実践してきたが,受講する看護師たちは必ずしも満足していたわけではなかった。その原因として,業務多忙や家庭との両立による時間のなさや疲労のなかで「研修に参加しなければならない」という義務感があったように思う。そのため,新人看護師や現任看護師たちが意欲をもって参加し学べるような系統的な教育システムを構築する必要に迫られていた。
そのような時に,今回の研修に参加でき,新人教育の方法,現任教育のあり方などについて,現場に指導者が入って直接アドバイスを受けられたことはよい学びとなった。また,自施設の教育についてのよい点や改善点などへの指摘は,教育委員会にもよい刺激となり,委員たちのモチベーションを上げることができたので,その実際を報告する。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.