特集 新人教育を見直す―派遣指導者によるコンサルテーション
―「効果的な新採用看護職員教育企画研修」参加病院から―教育体制の再構築と病棟師長の意識変革で魅力的な職場をめざす
佐藤 京子
1
,
飯塚 末子
2
,
堀 千代美
3
,
佐藤 麗子
4,5
1大船中央病院
2大船中央病院看護部
3大船中央病院西5階病棟
4神奈川県立よこはま看護専門学校
5前神奈川県病院事業庁病院局県立病院課
pp.749-754
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101019
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はじめに
大船中央病院(以下,当院)は神奈川県鎌倉市にあり,創立54年を迎えた。常に研鑽に努め,質の高い医療とあたたかい看護を提供することを基本理念とし,地域に根ざした皆様から信頼される病院をめざしている。また,高齢化率の高い地域であるため,高齢者の皆様が安心して生活できるよう,特に病診連携に力を入れている。
当院は,2004(平成16)年3月に新棟がオープンし,これまでの165床から,302床の急性期病院となった(表1)。そのための人員増が必要となり,新人看護師の就職も,2005(平成17)年度13名,2006(平成18)年度は19名と,徐々に増加してきている。しかし,毎年1名は早期離職となっており,新人看護師を「離職させない」職場づくりが喫緊の課題であった。
そのようなときに,県主催の「効果的な新採用看護職員教育企画研修」に応募の機会があり,思い切って参加した結果,新人看護師への支援体制の構築について非常に多くの学びを得たので,経過を含め報告する。
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