特集 急性期病院におけるせん妄ケアの改善とシステム化
―大学病院におけるせん妄ケア改善のプロセス―研究会での事例検討から現場へ
瀧口 章子
1
,
笹本 喜美江
1
,
薦田 しず江
1
,
若菜 幸子
1
,
酒井 郁子
2
1千葉大学医学部附属病院
2千葉大学大学院看護学研究科看護システム管理学専攻ケア施設看護システム管理学
pp.574-580
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100981
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はじめに
大学病院は高度先進医療に取り組む現場であり,数々の合併症をもった高齢者が入院治療を受けている。そのため,せん妄発生の誘因となる状況が数多く存在する。
千葉大学医学部附属病院(以下,当院)では,入院中の高齢者が夜間にせん妄を発症し,数少ない夜勤看護師がその対応に追われるという状況が繰り返されていた。せん妄患者に対応する看護師は,自らの経験にもとづいた対応がほんとうに正しいのか,自信をもてないまま試行錯誤を繰り返していた。
看護管理者としてこのような状況の改善をめざし,せん妄ケアのシステム化に取り組んだ経過を報告する。
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