増刊号特集 大学院で学ぶ意味─新たな看護を創るために
〈博士修了の立場から〉
大学院における研究のプロセスと学び
内川 洋子
1
,
山田 覚
2
1高知県立大学看護学部
2高知県立大学大学院看護学研究科
pp.310-313
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201130
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■博士論文の概要
「看護におけるチームワーク・コンピテンシー」
看護チームのチームワークを醸成し,チームワークに影響を及ぼす看護師のチームワーク・コンピテンシーを構成する要素および影響要因を明らかにし,看護師のチームワーク教育について示唆を得ることを目的とした。研究デザインは混合研究法である。面接調査によりチームワーク・コンピテンシーの要素を抽出し,その結果をもとに質問紙を作成,量的調査を行なった。看護師のチームワーク・コンピテンシーを構成する要素として,【病棟運営・人的環境づくりへの積極的かかわり】【スタッフや仕事状況のモニタリング・支援】【意図的な話しやすい雰囲気づくり】【自己・他者に対する責任】【仕事を通した他者成長支援】【自己の影響の自覚とコントロール】【看護チームやメンバーへの信頼と尊重】【さりげない働きかけによる精神的なサポート】【他者への波及・拡張を意図した自分の思い,判断,行動の提示】【病棟やスタッフ理解】【他者の有効活用】を明らかにした。看護師のチームワーク・コンピテンシーには看護経験年数,リーダー役割の経験有,副看護師長などの役職有,看護チームのチームワークが影響していた。
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