特集 EBPから実装へ2 実装科学と社会への普及
【座談会】より良いケアをめざすためのEBP実装—千葉大学医学部附属病院 包括的せん妄ケアチームの活動から
酒井 郁子
1,2,3
,
長谷川 直
4,5
,
窪田 容子
6
,
瀬尾 智美
7
,
西垣 昌和
8,9
,
友滝 愛
10
,
佐伯 昌俊
1
1千葉大学大学院看護学研究院看護学研究科
2千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター
3千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センター
4千葉大学医学部附属病院緩和ケアセンター
5千葉大学医学部附属病院包括的せん妄ケアチーム
6千葉大学医学部附属病院看護部経営・コンプライアンス担当
7千葉大学医学部附属病院看護部メンタルヘルス担当
8国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
9国際医療福祉大学成田看護学部
10東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
pp.230-243
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202204
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座談会の背景
友滝 本号では,エビデンスに基づいた実践,すなわちEBPと実装・普及に関する特集を組んでいます。特集では,主に実装・普及に関するモデルや理論の解説が中心となりますが,この座談会では,特に実装の実際に焦点を当てたいと思います。千葉大学医学部附属病院(以下,千葉大学病院)では,エビデンスに基づくせん妄の予防を目的としたチーム活動(「包括的せん妄ケアチーム」)に長く取り組まれています。この活動の足跡と現在,展望を軸に議論いただき,EBPを進めていくためのヒントや示唆を得られたらと考えています。
座談会に参加いただくのは,千葉大学病院より包括的せん妄ケアチーム前チーム長の酒井郁子教授と,活動の中心メンバーとして,医師で現チーム長の長谷川直特任准教授,窪田容子副看護部長,瀬尾智美リエゾン精神看護専門看護師の4名,さらに他施設からは,酒井先生がEBPの実装をテーマに取り組まれてきた科研註1の研究班から分担研究者のお一人で,近年EBPのテキストを執筆された西垣昌和先生,そして私,友滝となります。最初に酒井先生から,チームの活動の概要とメンバーの方々について,簡単にご紹介いただいてもよろしいでしょうか?
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