特集 現場が力を発揮できる組織づくり
看護の質改善への組織的取り組み―推進・監査機能を持った委員会活動
得丸 尊子
1
,
朝久野 洋子
1
1大分大学医学部附属病院
pp.968-972
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100949
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はじめに
急激な少子高齢社会の到来とともに,医療費抑制政策が進められており,病院は急激な変革が求められている。この変革の時期に看護部がマネジメントの方向性を誤ると,病院経営や医療の質自体に多大な影響を与えることになる。
この変革に対応するためには,常に質を意識しながらのマネジメントが重要であり,看護師の意識改革と行動変容が鍵となる。特に看護実践の質が向上するかどうかは,看護の現場に関わっている看護師長のマネジメント能力にかかっている。看護師長は現場と看護部全体,そして病院全体へも目が向けられるようになる必要がある。
そこで当看護部は,この5年間「質改善」への取り組みとして,看護師長の活動の一環として委員会活動を中心に行なってきたので紹介したい。
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