特集 医療の多様化とPOS―第15回日本POS医療学会報告
一般演題
POS委員会の取り組み
望月 さちこ
1
,
佐藤 佐津紀
1
,
村木 ゆかり
1
,
酒井 幸子
1
,
山川 月子
1
,
船戸 きよ子
1
,
大河原 和子
1
1聖隷浜松病院
pp.955-958
発行日 1993年11月30日
Published Date 1993/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900719
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はじめに
当院では,1989年度に看護の質の評価を考える委員会が発足した.そして,看護の質の判定(評価)のtoolの1つとしての記録に着目した.当時は経時記録であったが,記録から看護婦が何を考え,どのように判断し行動しているのか見えなかった.
そこで,1990年度よりPOシステムを導入した.各職場への導入,浸透にあたっての教育,指導は管理婦長,婦長構成による同委員会が行なった.監査も導入と同時に開始し,スムーズに展開されたが,さらに浸透を図るため,1991年度に各職場ごとに記録委員を置き,POS委員会として別途発足させた.主たる役割は,監査機能と職場への浸透を図ることにした.発足時は試行錯誤であったが,着実にPOシステムを自分たちのものとし,職場により身近で反映されたものとなっていった.主体的,かつ活発な取り組みが,当院独自のPOS活動の源になり,看護の質の向上につながったので,2年間の委員会活動に焦点を当てて報告する.
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