特集 「委員会、このままでいいの?」—専門看護師にうまく機能するまでの経緯を聞きました
禁煙推進チーム/医療安全管理委員会
佐藤 雅美
1
1一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院
pp.252-257
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200477
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組織横断的な課題を解決する装置としての委員会
精神看護専門看護師(CNS)の認定を受けてから、これまでいくつかの委員会に携わる機会を得ました。経験を重ねてしみじみ思うのは、管理上の権限を持たないCNSにとって、委員会活動は組織の意思決定に直接かかわることのできる貴重な機会だということです。直接的に患者さんや家族へケアをすることや、職員へ相談・教育することでは解決できないような、組織の文化やルール、システムを変革するのに不可欠なフィールドでもあります。
一方で、一般の職員から見ると、委員会はなくとも臨床は回るし、そのために人員や時間が割かれることに負担や不満を感じることも多いものです。私も病棟に所属しながら委員会デビューをした頃は、後ろ髪を引かれるような気持ちで病棟を後にし、自分が抜ける時間の業務をカバーしてくれる職員に、委員会活動を通じて何か目に見える貢献をしなければと焦っていたことを思い出します。
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